Rさんは、80代後半で福岡市南区井尻の『笑顔があれば』に
『笑顔があれば』に通われ始めたころは、表情がかたく怒ったように声をあげる様子も見られましたが、今ではすっかりおだやかで表情豊かになり笑顔もたくさん見せてくれるようになりました。
今回は、Rさんと日常デイ『笑顔があれば』の心がポカポカと温まるストーリーをご紹介させていただきたいと思います。
『笑顔があれば』のデイケアサービスのモットーは、利用者さまを「ひとりにさせない」ことです。
そして『笑顔があれば』のスタッフは、ご利用者さまに初めてお会いしたとき、この方はどういうことができてどういうことができないのかを実際の目で見ながらしっかりと探っていきます。
通い始めていただいた当初のことです。
『笑顔があれば』での食事の際に、スタッフがスプーンとお箸をRさんにお渡ししました。
するとそのまま、介助なしでRさんは自分でスプーンを持ち食べることができました。
家での食事は介助されていたそうなので「自分で食べられるんですね」と、ご家族さまもおどろかれていました。
何気ないことですが、その日あったエピソードをご家族さまと共有して会話をすると、一緒に居れない時間もご家族さまとつなげられるように感じます。
『笑顔があれば』で過ごすうちに、だんだんと笑顔の時間がふえました
『笑顔があれば』に通われて数ヶ月ほどで、以前からお知り合いの方々から「前の施設ではずっとひとりでおりんしゃったけどね、ここでは良く言葉が出るようになったね。良く笑うようになったね。」など、うれしい言葉をたくさんいただくようになりました。
日によって違いはあるものの、関われば関わるほど自分の意思を発声して表情豊かになってくれたRさんに、スタッフもたくさんの思い出と笑顔をいただいています。
1〜2年もたつとすっかり『笑顔があれば』に溶け込み、初めはうまく参加できなかったレクレーションもだんだんと笑顔で参加できるようになりました。
日によって異なりますが、掴んだり離したりの動作もできます。
例えば、カルタなどのテーブルゲームもスタッフやご利用者さまが声をかけ、Rさんが近くに置いてあるカードを取れたときはみんなで一緒に喜んでいます。
また、工作のときのハサミや料理のときのカセットコンロなど、スタッフが危険だと判断した場合は手の届く範囲から物を遠ざけながらも、みんなの輪で過ごせる工夫をしています。
常にとなりで見守るスタッフや話しかけてくれるご利用者さまがいる環境で楽しく日々を過ごしてくれていると感じています。
みんなと一緒に外出もしているRさん。
初詣や公園に出向いたときに撮影した写真をご家族さまにお見せすると、とても喜んでいただいているのが伝わるのでこれからも外出は続けていきたいイベントです。
Rさんが『笑顔があれば』の毎日を楽しみながら、みんなと一緒にさまざまな行事に参加している様子をこれからもご家族さまへたくさん伝えられたら幸いです。
そして、ご利用者さまの笑顔をふやすのはもちろんのこと、働かれているご家族さまも『笑顔があれば』を通してさまざまな負担を軽くすることで一緒に笑顔になれる環境をつくっていきたいです。
お泊まりなしで最後まで在宅を望まれているご家族さまに寄り添うこと。
そして、童謡を歌ったり、輪投げなどのレクレーションが好きなRさんの笑顔を支えられるように、これからも『笑顔があれば』スタッフ一同、尽力させていただきます!