【ご利用者さまのストーリー:Nさん 80代】怒り顔が穏やかなステキな笑顔に変わっていきました

笑顔のご利用者さん

Nさんは、宿泊利用を希望されて福岡市博多区春町の『笑顔があれば桜路』に来られました

『笑顔があれば桜路』に通われ始めたころは興奮して大声をあげる様子も見られましたが、今ではすっかりスタッフや周りのご利用者さまに馴染まれて笑顔で過ごされています!

今回は、Nさんと日常デイ『笑顔があれば桜路』の心がポカポカと温まるストーリーをご紹介させていただきたいと思います。

Nさんは福岡市博多区春町の『笑顔があれば桜路』に来る前は、福岡市南区井尻の『笑顔があれば』を利用されていました。

しかし、宿泊利用をされたいとの希望があり、ケアマネジャーの紹介で『笑顔があれば桜路』へ施設を変更されました。

Nさんは『笑顔があれば桜路』に通われ始めたころは興奮して大声をあげる様子も見られましたが、今ではすっかりスタッフや周りのご利用者さまに馴染み笑顔で生活されています。

おだやかで表情が豊かになり、ステキな笑顔で過ごす時間がとても多くなりました。

ご家族さまからは「助かってます」など、うれしいお言葉をいただいています。

Nさんからも食事の後に「ご飯美味しかったー!」、トイレ誘導時などに「ありがとうね」、などなど、たくさんの感謝の言葉を日々いただき、スタッフも励まされています。

お花とご利用者さまに囲まれて笑顔のNさん

今はニコニコ笑顔のNさん
通い始めたときは、周りも驚くほどに叫ばれたりヒステリックな様子でした

今では『笑顔があれば桜路』で穏やかに過ごされているNさんですが、当初は大声で怒られたり、振り切って帰ろうとされたり、「ワー!!」とヒステリックに叫ばれるような状態でした。

初めはご利用者さまが好意的ではなかったとしても、無理にこちらの意見を伝えようとはせずに傾聴を心がけています。

まずは、訴えに耳を傾けることから関係作りがスタートします。

「帰るー!!」と大声をあげて騒いでいたNさんですが、今では問題なく二泊三日で『笑顔があれば桜路』に通われています。

初めは意思疎通が難しいと感じても、日々を重ねるごとに表情や態度は少しずつ変化していきます。

去年の末ごろから始めたInstagramでもNさんの笑顔の姿がたくさん見られて、Nさんの変化をスタッフ一同とてもうれしく感じています。

『笑顔があれば桜路』 Instagram投稿でも日常をご覧いただけます

にっこり笑顔でみんなとレクレーションに参加されるようになりました

当初は興奮がすごくて周りのご利用者さまも驚かれている様子でしたが、スタッフや周りの方々と同じ時間を過ごして1ヵ月ほどで『笑顔があれば桜路』の日常にすっかり馴染まれました。

Nさんの声を周りが聞くうちに興奮も収まり、安心して過ごせる場所だと思っていただけたようです。

集団でおこなうレクレーション活動にも積極的に参加されるようになりました。

午前中は体操が中心、午後はおやつを作ったりドライブへ行ったり、集団で笑顔になって遊べるようなプログラムを日々スタッフが提案しておこなっています。

例えば庭でシャボン玉を飛ばしたり、天候が良いときはみんなでお散歩へ出かけます。

レクレーションでみんなで楽しく風船遊び
桜の景色と笑顔のNさん

Nさんも今では笑顔ですべてのレクレーションへ参加され、歌も楽しそうに大きな声で歌われています。

なかでも、Nさんはドライブがお気に入りです。

体調や日々の様子をご家族さまと共有して夜もゆっくり眠れるようになりました

Nさんは歩きが不安定で、スタッフが手引きで介助しないと一人では歩けません。

歩行が困難ななか、足が痛むときは補助をして支えたり、車椅子で移動しています。

また、服薬もされており、そのせいか当初は興奮していたりフラフラとしていたり、転倒しないかどうかなど危なくて心配していました。

しかし、体調や日々の様子をしっかりみて、ご家族さまへ欠かさずお伝えすることで、主治医との服薬の調整もスムーズにご相談いただけています。

鯉のぼりとNさん

『笑顔があれば桜路』での様子は、ご家族さまに送迎時に口頭でお伝えして、さらに活動の記録を書き込んだ連絡帳を毎回お渡ししています。

そして、ご家族さまからも変更があれば連絡帳をとおしてお伝えいただいています。

(連絡帳はご利用者さま一人一冊、お一人おひとりにおこなっています)

また、ご家族さまと日常を共有できるようにInstagramも定期的に更新するよう心がけています。

定員により難しいケースもありますが、『笑顔があれば桜路』へ通われる日数や曜日の変更もご希望に合わせて対応しています。

当初のお泊まりでは15分ごとにトイレに起きあがっていたNさんですが、服薬を大分調整されて今ではトイレの回数が減っています。

担当のスタッフがしっかり対応していますが、トイレが頻回だとベッドから転倒するリスクが上がります。

個室で寝ていただくご利用者さまがいるなかで、Nさんは安全のため常にスタッフの目の届くリビングで寝ていただいています。

娘さんが待っているから帰らないとと話して会いたがっているときもありますが、周りのご利用者さまも「帰れんよー」「ここでがんばろー」「あと何時間だよー」となだめてくれています。

今ではベッドの準備をすると暴れたりせずに、そのまま『笑顔があれば桜路』でゆっくりと眠れるようになりました。

起床後、しっかり朝ごはんも食べられて朝の帰宅の時間も騒がなくなりました。

ステキな笑顔に変わったNさん
『笑顔があれば桜路』に来ていただけて良かったです

怒り顔ばかりだったNさんですが、今では本当に表情が豊かになりました。

初めのころは、他のご利用者さまが帰られる16時台になると興奮して「車は?私は帰れんとね?!車を呼んで!帰らんといかん!」と立ち上がろうとしていました。

今では『笑顔があれば桜路』での宿泊を受け入れて「私のパジャマやね、着んとねー」と自ら寝巻きに着替えて寝る準備をしてくれるようになりました。

お花や景色を見て、とてもうれしそうに「きれいねー」と笑顔を見せてくれるNさん。

お散歩やドライブは、晴れていれば週に3回、サクラ、フジ、バラ、コスモスなどお花が咲く時期だともっと多く出かけます。

ドライブ中に「ここはうちの近くやねー」「○○の花やねー」と建物や花の名前を声に出して教えてくれてすごく記憶力が良いなと驚きます。

『笑顔があれば桜路』での思い出が、Nさんのなかで増えているなと感じられ、そういった言葉をいただく度うれしく思います。

お風呂に入ったときすごく喜んで「ありがとう。あなたのおかげでお風呂に入れるから。」とうれしいお声をかけてくれるNさん。

笑顔がとてもステキなので「スッキリしたなら良かった」と、こちらも元気ややりがいをいただいています。

これからもNさんの笑顔を守れるように、スタッフ一同そばで見守らせていただきたいです。

そして、こちらでお泊りされている間は、ご家族さんの負担が軽くなるようにゆっくりと休息をとっていただきたいと思います。